サービス提供責任者とは、その名の通り訪問介護サービスにおける責任者です。ホームヘルパーは生活支援や身体支援・家族への介護指導等を担当するのに対し、そのホームヘルパーを管理・監督するのがサービス提供責任者です。その他にも、利用者がどのような介護をしてほしいか、訪問介護計画書を作成したり、利用者のニーズが変更になった際には、ケアマネージャー等の介護関係者が集まる会議で意見を言う必要も出てきます。
仕事の難しい点としては、利用者の身体状況や要望を最大限配慮した介護サービスを計画出来るかどうかや、介護と看護関係者との調整等が挙げられます。要望を上手く取り入れられないとその施設の信用や利用者の減少に繋がりますので、そうならないように上手く対応する手腕がサービス提供責任者には求められます。
その他にも、ホームヘルパーの能力や意欲を高める為の的確な指導も重要になります。このように、サービス提供責任者は、幅広い業務を担当する必要があり、責任も重い仕事ですが、その分スキルや経験を身に付ける機会は沢山あります。また、ホームヘルパーのほとんどが時間単価による報酬の支払いによるため、非正規社員が多いのに対し、サービス提供責任者は現場の総責任者なので、正社員として勤務する方がほとんどです。
介護職の平均給与が約200万~300万前後であるのに対し、サービス提供責任者はそれ以上の収入が期待できます。残業手当をはじめ、各種資格手当や昇給もあるので、スキルアップだけでなく、給与面でのメリットも多い仕事と言えるでしょう。